社長挨拶

着物興栄代表 慶佐次 真紀

皆様、こんにちは。
着物興栄(株式会社興栄)の代表・慶佐次 真紀(けさじ まき)です。

創業以来、弊社では5万人を超えるお客様の着付けをさせて頂きました。その経験と実績から、一番お似合いのお着物とヘアメイクのトータル美で、美しさを最大限に引き出すお手伝いをさせて頂いております。当初は着物販売をメインにしておりましたが、お客様のご要望にお応えして、現在の形態となりました。
社名の「興栄」は、沖縄で泡盛の蔵主をしていた敬愛する亡き祖父の名前「慶佐次 興栄(けさじこうえい)」からとり、『興して栄える』という意味を込めています。

起業したときから貫いているのは、自身の個性と感性、そして直感力を信じることです。強い信念のもとで着物事業に邁進してくるなかで発表した「和×洋」の弊社オリジナルデザインの着物は、当時の業界ではなかなか受け入れられませんでしたが、お客様からの反響により、広く知られるところとなりました。他社にはなかったスワロフスキー入りの訪問着や刺繍のお着物も、現在ではその一部をレンタルいただけます。そのほかの仕入れのお着物につきましては、直接、京都まで出向き、一つ一つを品定めをして、上品で華やかなデザインや可愛らしいお柄を中心にした京友禅や吉澤友禅などのハイクラスな品物を、常時ご用意できるようにいたしました。なかには大変高級なお着物もございます。

私は沖縄県那覇市出身で、アラブ系の父と沖縄琉球王朝第一尚氏7代の末裔である母のもとに生まれました。父との思い出はほとんどなく、母は病弱。祖父母はそばで愛情深く見守り続けてくれましたが、特異な環境下の生まれであることやアラブと日本のミックスであることでコンプレックスがあり「私が生まれてきた意味とは」と、繰り返し自身に問いかけているような幼少期でした。

その後、県立首里高校の「染織デザイン学科」に進学して、卒業制作では琉球紅型の振袖を制作。すっかり着物や染めの世界に魅了されて、ひとり18歳で上京。そこから10年をかけて資金をため、28歳で起業しました。ブログを書いて集客をするところからはじめて、2009年5月には株式会社興栄を設立。自己肯定感の低かった私が「いつか自分でデザインした訪問着を着てみたい」という夢を抱いて沖縄から東京に出られたのは、着物を着るようになって感じていた「自分の軸が整う感覚」を大切にしたかったからです。

時代はボーダーレス、ジェンダレス、エイジレスが謳われ、各々の個性が尊重されるようになりました。私どもが関わることで、着物を通じて、ご自身に内在する本来の美しさを引き出していくお手伝いができましたら、これほど嬉しいことはございません。今後も精進を続け、確かな技術と真心を提供してまいります。

弊社では、次のような経営理念を掲げております。

一、笑顔で明るく親切丁寧な接客
一、心のこもった優しい着付け
一、楽しく温かく和やかな雰囲気

スタッフ一同、お客様のお越しを心よりお待ちしております。

株式会社興栄
慶佐次 真紀